PLUG AND PLAY SHIBUYA
2017
Office
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数々の世界的なインターネットベンチャーを輩出してきたテクノロジーアクセラレーター兼投資家のプラグアンドプレイと、コワーキングオフィスも運営する総合不動産デベロッパーである東急不動産がタッグを組んで実現したインキュベーション&コワーキングスペースです。
斬新なアイデアや革新的な技術をもつスタートアップと、豊富な人材やネットワーク、資金をもつ大企業が自由に出会い、そしてそのコラボレーションによってサービスやプロダクトをより高いレベルへと飛躍させられる空間のデザインが求められました。
デザインコンセプトは「Hanger」。飛行場の格納庫がモチーフです。ここで作られるサービスやプロダクトを飛行機の機体に見立て、その機体をメカニックたちが一丸となって組み上げる、そんなイメージでデザインを構築しています。
ピッチなども開催されるホール状の開放的なコワーキングスペーススペースは、むき出しのLED光源とアクリルシリンダーによる特注のペンダントライトが特徴的な空間。さらに外壁用の波板、コンクリート調のカーペット、エキスパンドメタルなど工業的な素材を多く用いることで、プログラミングなどメンバーが日々取り組むバーチャルなものづくりを3次元空間へと置換することを試みました。
家具のセッティングはソファ、ハイカウンター、ベンチシート、カウンターデスク、チームテーブルなど個人作業、共同作業、打ち合わせなど多様な働き方に対応できる様々なセッティングを適度な距離感を保ちながら配置しています。少し広めのパントリーではスナックやコーヒーが常備されておりマグネットスペースとして機能しています。時にはお酒を飲みながらの親密なコミュニケーションを図ることも可能です。
ピッチスペースは大人数収容可能な大きなサイズである一方、随所に吊り下げられたペンダントライトが空間にリズム感を生み出しています。コルクボード仕上げの大きな壁面は、入居者全員の顔写真を貼りコメントを書き込むなどパーソナルな情報のコミュニケーションボードとして使用しています。またすべての会社のロゴを掲出できるだけのサインパネルを用意する事で、サポーター企業やスタートアップ企業がこのオフィスやプログラムを共に作り上げていく仲間だという事を表現する場所として機能しています。Photo: Nacasa & Partners
Photo: Nacasa & Partners